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肘外側側副靭帯損傷:概要


この動画では、肘の外側側副靱帯複合体の損傷がどのように発生するか、関連する解剖、そして医療従事者がどのように診断を行うかについて概説します。

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肘外側側副靭帯損傷:概要

このビデオでは、肘外側側副靱帯複合体(LCL)の損傷について概説します。LCL複合体は肘の外側に位置し、この部位の上腕骨・橈骨・尺骨の間に存在します。肘外側側副靱帯複合体は4本の靱帯で構成されています。靱帯は骨と骨を結びつける軟部組織です。この靱帯複合体は、上腕橈骨関節・橈尺関節・上腕尺骨関節など肘の各関節を安定化するうえで最も重要です。この複合体が損傷すると、後外側回旋不安定性(PLRI)と呼ばれる状態が生じます。PLRIの重症度には幅(スペクトラム)があります。関節が正常なアライメントから逸脱することで肘は不安定になります。この複合体の損傷やPLRIは、さまざまな機序で発生します。最も一般的には外傷が原因です。伸ばした手をついて転倒した際に受傷し、肘関節脱臼を合併することがあります。肘関節脱臼は肘の外傷全体の約4分の1を占めます。脱臼後は約3分の1の患者で肘外側の不安定性が再発します。この受傷パターンでは、3種類の力がこの構造に加わります。具体的には、前腕の回外方向への回転、肘外側に作用する内反力、手・手関節への衝撃から伝わる直接力です。そのほか、肘周囲骨折の既往やテニス肘に対するステロイド注射歴などもLCL複合体損傷の一因となり得ます。この構造を損傷すると、肘の外側部に疼痛が生じます。肘の屈伸や前腕の回外といった動作で痛みが増悪することがあります。動作時に肘関節の不安定感やゆるみを自覚することがあります。さらに、クリック音や引っかかり感を自覚する場合もあります。椅子から腕で身体を押し上げる動作や腕立て伏せなどで症状が強く出やすくなります。LCL損傷を診断するため、まず詳細な問診を行い、痛みの正確な部位を指し示してもらいます。この複合体にストレスを加える各種の負荷テストを実施します。患者の不安定感や検者による不安定性の確認が得られれば、診断の裏付けになります。症状と診察所見のみでLCL損傷と診断されることもあります。本症ではX線所見が正常なことが多いものの、併存損傷や異常の有無を確認する目的で撮影が行われることがあります。MRI検査が行われることもありますが、慢性例では診断精度が必ずしも高くない場合があります。病歴・診察・画像所見を総合的に評価し、患者に最適な治療方針を決定して説明します。